急性アルコール中毒とは?

こんにちは!
ジムでトレーニングを頑張っている皆さん、日々の健康管理に気を配っていると思いますが、お酒との付き合い方はどうでしょうか?
「たまには飲みたいけど、どれくらいが適量かわからない…」
「飲み会が続くと、トレーニングに影響がある?」
そんな疑問を持っている方も多いはず。
今回は、特に気をつけたい急性アルコール中毒について解説し、ジムでのトレーニングを続けながら賢くお酒と付き合うコツをお伝えします!

急性アルコール中毒って何?

急性アルコール中毒とは、 短時間で大量にお酒を飲むことによって体が危険な状態になること です。
たとえば、意識がもうろうとする・嘔吐が止まらない・呼吸が弱くなるなどの症状が出ることがあり、最悪の場合、命を落とすこともあります。

血中アルコール濃度が高くなると、次のような変化が起こります。

  • ・0.3%を超えると:ろれつが回らなくなったり、意識がはっきりしなくなります(泥酔状態)
  • ・0.4%を超えると:昏睡状態になり、呼吸が止まる危険性もあります(昏睡状態)

つまり、「ちょっと飲みすぎた…」では済まないケースもあるのです。

急性アルコール中毒になりやすい人

特に 以下の人は急性アルコール中毒になりやすい ので、要注意です。
✔ お酒に慣れていない人(特に若い人)
✔ 女性(体内の水分量が少なく、アルコールが分解されにくい)
✔ お酒を飲むと顔が赤くなる人(アルコールを分解する酵素が少ない)
✔ 体調が悪いときや、空腹で飲むとき
特に 若い人は「どれくらい飲めるのか」を知らずに一気飲みをしてしまい、危険な状態に陥ることが多い です。

急性アルコール中毒の現状

実際にどれくらいの人が急性アルコール中毒になっているのかを見てみましょう。
東京消防庁が発表した急性アルコール中毒による搬送者数の推移によれば、下記のような現状のようです。

  • ・年間1万人以上が救急搬送
  • ・20代が特に多い(飲み会やイベントで無理をしやすい)
  • ・飲みすぎによる事故や意識不明のケースも多数発生

「自分は大丈夫」と思っている人ほど、気づかないうちに飲みすぎてしまうことがあるので要注意です。

もし、急性アルコール中毒になったら?

万が一、 飲みすぎてしまった人がいたら、以下のことを実践しましょう!
🚨 絶対に1人にしない!
→ 意識がもうろうとしている人を1人にすると、窒息や低体温症の危険があります。
🚨 横向きに寝かせる
→ 嘔吐したときに喉を詰まらせないようにするためです。
🚨 体を暖かくする
→ アルコールの影響で体温が下がるため、毛布などで温めましょう。
🚨 呼吸や反応を確認する
→ 声をかけても反応がない場合、すぐに119番に連絡!
このような対応をすることで、命を救うことができるかもしれません。

まとめ

急性アルコール中毒は誰にでも起こる可能性があり、 時には命に関わる こともあります。
特にジムでトレーニングをしている人にとって、お酒との付き合い方はパフォーマンスにも影響 します。
お酒を楽しむときは 適量を守り、水分補給をしっかり行いながら付き合っていきましょう!

参照
1.e-ヘルスネット 急性アルコール中毒
2.東京消防庁 他人事ではない「急性アルコール中毒」~正しいお酒の飲み方で、楽しい年末を~

執筆者:本杉 宏二