ダイエットに不向きな食べ物は絶対NGなのか?

最近天気が良いので自転車通勤をしています。
どうも、トラディショナルジムの本杉です。
ジムが河川敷近くにあるので強風で寒いですが…。
ダイエット目的で当ジムにご入会いただいたお客様によく聞かれるのが「何を食べたらいいですか?」です。
フィットネス業界では「良い食べ物」と「悪い食べ物」に分けてアドバイスされる場面がよくあります。
これらは人によって多少の認識の違いはありますが、例えばビタミン、食物繊維、たんぱく質が多い物が「良い食べ物」とされ、脂質が以上に高く他の栄養素が少ない食べ物を「悪い食べ物」とされます。
では、悪い食べ物は絶対に避けなければならないのでしょうか?

良い食生活って何?

悪い食べ物を全く摂取せず、良いとされる食べ物だけを摂取し続ける事が果たして本当に良い食生活と言えるでしょうか?
例えば、鶏胸肉、ブロッコリー、玄米、プロテインのみを摂取していれば、必ず栄養が偏ります。
牛肉や豚肉にもビタミンなどの栄養素は豊富に含まれていますし、たまにはご褒美でお菓子を食べればストレス軽減にもなります。
一般的に悪いとされる食べ物に関して注意しなければならないのは、こういった食べ物が食生活の中心になる事が問題であり、完全に排除しなければならない事はありません。

まずは良い食べ物を増やしてみる

揚げ物はダメ!砂糖はダメ!ハンバーガーはダメ!
ダイエットを始めると、まず悪いとされる食べ物を排除しようとします。
当然のように聞こえますが、長期的に持続できる食生活を考えた時に、これらを全く摂取しない事は難しいです。
先に悪い食べ物を排除するより、良い食べ物を取り入れる気持ちを持つ方が、良い食生活を続けやすくなります。
例えば僕は日常的に果物を食べるようにしています。
バナナ、りんご、みかんなど、カロリーが低くビタミンや食物繊維も摂取でき、意外と満足感も得られるので過食を防ぎやすいです。
「果物だって食べ過ぎれば太るでしょ?」と以前24時間ジムで世間話をしていたおばさんの声が聞こえてきた事がありましたが、果物って水分が多くて結構お腹いっぱいになるのであまり量を食べれないんですよね。
これは意識の問題なのかもしれないですが、果物や野菜を普段から食べる人って健康意識が高く、体型もキープしている傾向があります。
ジャンクフードばかり食べている人は、そもそも果物や野菜を摂取していない事が多いです。
身体に良い食べ物を取り入れると、「せっかく良い食生活をしているんだから」という気持ちになり、自然と悪い食べ物を摂取する頻度が減るもんです。

ダメな食べ物を完全に排除しない方が痩せる傾向がある

僕がこれまで様々なお客さんの食生活を見てきた感じですと、脂質の多い食べ物やジャンクフードをある程度摂取している方が長期的に見て痩せる傾向があります。
最近ではYouTubeなどで簡単に情報を得ることができますが、その情報が果たして自分に当てはまるのかを考える必要があります。
以前、僕の知人が筋トレ系YouTuberの食生活を見て、肉は鶏のささみか胸肉のみ、揚げ物やジャンクフードなどは一切食べない生活を続けていたところ、ストレスが爆発してドカ食いに走り、逆に体重が増えてしまいました。
ボディビルの大会に出る為に減量するなら話は別ですが、一般人がそこまで極端な食生活をする必要は全くなく、むしろ逆効果になるケースが多いです。
良い食べ物を取り入れつつ、適度にジャンクフードなどを摂取している人の方が、結果的に体型をキープできています。
ダイエットは短期的なゴールより長期的な視点でゴールを考える必要があります。

白黒意識をなくそう

「これはダメ」「これはOK」など、白黒意識だけで食生活を考えると、長期的に見て目標に到達する前にパンクする危険性が高いです。
「お昼はハンバーガーを食べたから夜は少し量を控えよう」「今日は外食があるから多めに運動しよう」など柔軟に考えるようにしましょう。

執筆者:本杉 宏二