どうも、トラディショナルジムの本杉です。
デスクワーク中心の仕事をしていると、気づかないうちに何時間も座りっぱなしになってしまうことってありますよね。
実はこの「座りすぎ」が、健康に大きな影響を与えていることをご存知でしょうか?
今回は、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」に基づき、職場で自然と体を動かす工夫についてご紹介します。
小さな行動の積み重ねが、未来の健康をつくる第一歩です💡
なぜ「座りっぱなし」はNGなのか?
運動不足や長く座っている時間が長いと、2型糖尿病や運動器障害のリスクが高まります。
また、腰痛・肩こり・頭痛といった不調の原因にもなりやすく、仕事のパフォーマンス低下にもつながるのです。
とくに運動の習慣がない方は、日常の中でこまめに動くことがとても大切です。
「通勤」「社内の移動」「休憩時間」など、仕事中にも取り入れられる活動の工夫がカギになります🚶♂️
職場で行動を変えるにはどうすればいい?
個人の努力ももちろん大切ですが、それだけでは限界があります。
そこで参考になるのが「社会生態学モデル」という考え方です。
これは、人の行動が以下のような多層的な環境の影響を受けているというモデルです。
レベル | 具体的な影響 |
個人 | 健康への意識・知識 |
対人関係 | 同僚や上司との関係、職場の雰囲気 |
組織 | 就業規則、リーダーの姿勢など |
地域・政策 | インフラや国の健康施策 |
行動を引き出すCOM-Bモデルとは?
行動科学の考え方に「COM-Bモデル」というものがあります。
これは人が行動するためには、以下の3つの要素がそろっていることが必要という理論です。
要素 | 内容 |
能力(Capability) | 身体的・心理的にそれができる力があること |
機会(Opportunity) | 行動するための物理的・社会的環境が整っていること |
動機(Motivation) | やる気や理由があること(内発的・外発的) |
例えば、「階段を使おう」と思っても、階段が遠かったり、周りに使っている人がいなければやる気は下がってしまいます。
だからこそ、行動しやすい職場環境づくりがカギになります。
具体的にできる工夫は?
では、職場でどんな取り組みができるのでしょうか?
以下のような「社会文化的対策」と「物理的対策」が挙げられています。
社会文化的対策
- ・上司や先輩が率先して動く姿勢を見せる
- ・チームで昼休みにウォーキングを取り入れる
- ・会議中に立ったり、歩いたりすることを許容する雰囲気をつくる
物理的対策
- ・スタンディングデスクを導入する
- ・社内に自転車通勤用の駐輪場やシャワーを設置🚴♀️
- ・エレベーターの代わりに階段を使いやすい配置にする
もちろん、すべての職場で一気に導入するのは難しいかもしれません。
できることから一つずつ取り入れていくことが、結果的に大きな健康効果につながります。
今日から始められる一歩を
「忙しくて運動する時間がない」
そんな方こそ、仕事中にちょっと動く習慣を意識してみてください。
小さな積み重ねが、健康とパフォーマンスの向上につながります💪
たとえば「1時間に1回立ち上がってストレッチする」「階段を1階分だけ使う」といった簡単なことから始めてみましょう。
職場でも健康を意識して、より良い毎日をつくっていきましょう。
参照:厚生労働省 e-ヘルスネット
・「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」情報シート
・働く人が職場で活動的に過ごすためのポイント