子供の筋トレはNG?正しいトレーニング方法について

お正月のお餅が結構残っております。
どうも、トラディショナルジムの本杉です。
カビが生える前に早く食べなければ。
現在、当ジムがある豊橋含め全国的にフィットネスがブームになっており、パーソナルジムも年々増加しています。
その中で子供を対象としたキッズパーソナルというジャンルもあり、これが結構需要があるみたいです。
要因としては、携帯ゲームの普及や部活動の縮小で子供の運動不足が考えられます。
僕が子供の頃も初代ゲームボーイで初代ポケモンに熱中したもんですが、公園で遊んだり部活もしっかりやっていました。
で、話を戻しますと、子供が安全に運動を行う為のポイントを理解している指導者がどれくらいいるのか?が以前から気になっていました。
というのも、以前知り合ったトレーナー志望の女性がアルバイトで小学生に部活の顧問としてスポーツを教えていました。
ちなみにその女性は学生時代に陸上部だったみたいですが、担当していた部活はサッカーやバスケットです。
このように、現在では教員の残業を考慮して部活動が縮小されており、人材不足で一般人が学校に行って指導しているケースがあります。
まあ僕の時代もサッカー部の顧問が運動未経験の素人先生でしたし、専門知識の無い人の指導は今に始まった事ではないんですが。
部活動のメニューの中で、サッカーのドリブルやバスケットのシュートなど、その分野に特化した練習の他に筋トレメニューがあります。
一般的によく言われるのが、「子供(特に小、中学生)が筋トレをすると身長が伸びなくなる」といった話ですが、これは明確な科学的根拠はありません。
レジスタンストレーニング(筋肉に抵抗をかけて行う運動)、いわゆる筋トレを適切に行う事で子供にも健康的な効果を期待できます。

子供のレジスタンストレーニング

子供が筋トレを行う際、確かに高重量のダンベルやバーベルを使用したトレーニングはケガのリスクが高いです。
これは子供の骨格系や筋系が発達段階の為、主に成長軟骨が損傷しやすい為です。
ただし、子供も小学生、中学生、高校生、大学生で成長に違いがありますので、各年齢に応じてトレーニングメニューや負荷を増やしていきます。
日本ではスポーツジムの入会は15歳以上(中学生不可、高校生以上)が一般的で、小学生~中学生はキッズパーソナル専門ジムなら対応してもらえます。
どの年齢にも当てはまる最良のトレーニングの1つとしては、体重を負荷にする自重トレーニングや全身運動を行うサーキットトレーニングです。
また、筋をストレッチさせて強い負荷を与えるエキセントリック収縮より、コンセントリック(短縮性筋収縮)な動きに重点を置いたトレーニングがおすすめです。
その他、重量を扱う種目はハイレップ(高回数)でメニューを組むなど、個々の体格や身体能力にもよりますが、なるべく関節に負担がかからないプログラムを組む事が必要です。

子供のレジスタンストレーニングのメリット

子供が筋トレをするメリットは、

  • ・筋力の向上
  • ・運動の能力の向上
  • ・関節周囲のバランス改善
  • ・身体組成の改善(肥満や筋力不足など)
  • ・骨密度の改善
  • ・ストレス発散
  • ・運動不足の解消

などがあげられます。
基本的には成人と同様な点がほとんどですね。

正しい知識でアドバイスを

子供は才能に溢れていますが、指導が間違っているとその才能を奪ってしまう可能性があります。
自分が良かれと思って教えた事が、その子にとってリスクとなる場合もあります。
これはスポーツジムによく居るおせっかいな筋トレおじさんも同様です。
自分がこうだったからと言って、それが他人の正解になるかは分かりません。
1人1人のコンディションや目的に合わせたアドバイスができるといいですね。

参照:NESTA パーソナルフィットネストレーナー 特別な集団

執筆者:本杉 宏二