肥満と肥満症の違いを知っていますか?

お花見が待ち遠しいです。
どうも、トラディショナルジムの本杉です。
今回は肥満と肥満症の違いを解説します。

肥満と肥満症の違い

肥満と肥満症はどちらも同じ意味に聞こえますが、違いがあります。

肥満

肥満は簡単にいうと体に脂肪が過剰にたまった状態を指します。
日本ではBMI(身体の大きさを表す指数)が25以上が肥満の基準とされています。
ちなみにBMIが22に近いと適正体重とされます。

肥満症

肥満症は体に脂肪が過剰にたまった状態+病気が合併した状態です。
病気が合併していなくても、肥満によって健康に悪影響が出ている、または今後出ると予測される状態も肥満症とされます。
具体的にはBMIが25以上で下記の表に該当すると肥満症ということになります。

肥満に関連する健康障害〈肥満症の診断に必要な健康障害〉
1.耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
2.脂質異常症
3.高血圧
4.高尿酸血症・痛風
5.冠動脈疾患
6.脳梗塞・一過性脳虚血発作
7.非アルコール性脂肪性肝疾患
8.月経異常・女性不妊
9.閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
10.運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節、変形性脊椎症)
11.肥満関連腎臓病

肥満症になる前に対策しよう

見た目はそれほど太っていなくても、お腹まわりに内臓脂肪が多い場合も注意が必要です。
内臓脂肪型肥満では、病気がまだ出ていなくても将来的に発症リスクが高いため、肥満症と判断されることがあります。
日本人の場合、BMIが30を超えると心臓病などのリスクが特に高まるとされています。
逆に痩せすぎても死亡率が上がることがわかっており、BMIは21〜27の範囲がもっとも健康リスクが低いとされています。
つまり、大事なのは「太りすぎ」でも「痩せすぎ」でもないバランスの取れた体づくりです💪
日々の生活習慣、特に運動と食事の見直しが健康への第一歩になります。
無理なダイエットではなく、健康的に「肥満症」にならない体を目指しましょう。

参照:厚生労働省 e-ヘルスネット 肥満と肥満症

執筆者:本杉 宏二