QOL(生活の質)を高めるカギは筋肉にあり

どうも、トラディショナルジムの本杉です。
年齢を重ねると立ち上がるのがつらくなったり、つまずきやすくなったりすることがあります。
その多くの原因は筋肉の衰えにあります。
特に日常動作の基盤となる筋肉が弱くなると、生活の質(QOL)が大きく低下してしまいます。
この記事では、QOLを維持・向上させるために大切な筋肉と、それを鍛える方法をわかりやすく紹介します。

QOLに関わる筋肉って?

QOLに直結する筋肉は「抗重力筋」と呼ばれます。
この筋肉は立つ、歩く、姿勢を保つといった基本的な動作を支える重要な存在です。
代表的な抗重力筋を表にまとめました。

筋肉名主な働き日常動作の例
大腿四頭筋膝を伸ばす立ち上がる・階段を登る
大臀筋太ももを後ろに動かす歩く・姿勢を支える
腹筋群・背筋群上体を支える・姿勢を保つ座る・バランスを取る
これらの筋肉がしっかり働くことで快適に毎日を過ごすことができます

サルコペニアってなに?

加齢とともに筋肉は少しずつ減少していきます。
この現象を「サルコペニア」と呼びます。
特に抗重力筋は衰えやすく、放っておくと立ち上がりや歩行が困難になることもあります。
例えば大腿四頭筋の筋肉量は、80代では30代の約半分になると言われています。
30代で片足立ちができない人は、80代では自力で立てない可能性が高いということです。

筋肉はいつからでも鍛えられる

筋肉は何歳からでも鍛えることができます。
おすすめなのが「レジスタンス運動」です。
これはスクワットや腹筋運動、腕立て伏せなどの筋肉に負荷をかけて行う運動です。
継続的なレジスタンス運動により、サルコペニアの進行を約3分の1に抑える効果があるとされています。

日常をアクティブにしよう

筋トレだけでなく日常の中で体をこまめに動かすことも大切です。
階段を使ったり散歩を日課にしたり、日々の生活の中に運動を取り入れてみましょう。
座りっぱなしを減らすだけでも筋肉への刺激になります。

QOLを守るためにできること

QQLを守るためにできることは、

  • ・大腿四頭筋、大臀筋、腹筋群、背筋群の強化
  • ・加齢による筋肉量の低下を運動でカバーする
  • ・日常の中でも意識的に体を動かす

今からできることを始めて、未来の自分の健康を守っていきましょう。

参照:厚生労働省 e-ヘルスネット QOLの維持・向上に大切な筋肉は?

執筆者:本杉 宏二